【重要】車をディーラーに下取り査定に出すメリットとデメリット

下取り査定 営業をされずに車を売りたい

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車をディーラーで買い替えするときには、今まで乗っていた愛車をそのままディーラーに下取りに出している方が多いです。

車の販売や下取りに関わってきて感じたことは、お客様はディーラーの営業さんの言葉をいきなり信じてしまう方々が損をしているということ。

新車の購入価格に関してはかなりシビアに値引き交渉をする人でさえ、愛車の下取り査定額にはいきなり納得してしまっています。

今回は、車をディーラーに下取り査定に出すことのメリットやデメリットについて、実際に車の販売に関わってきた僕がご説明していきます。

愛車をディーラーに下取りするメリット

ぜんぶ営業マンに任せておけばOKの手間いらず

ディーラーの販売担当の営業さんのお仕事といえば、もちろん車を販売することですが、無事に売買契約まで進むためのサポートもしています。

とくに大事なのがそれまで乗っていたお客様の車の処分で、古い車をどう処分するかという、ユーザーにとって面倒なことをすべて引き受けてくれます。

面倒な書類の処理も楽ちん

愛車を下取りに出すときには、車を売るにせよ廃車にするにせよ、名義変更や抹消処理をする必要があります。

さらに車庫証明に関する書類を準備する際に、それまで乗っていた車の車庫証明の処理をしておかないと、新しい車の車庫証明がスムーズに受理されないこともあります。

つまり、古い車と新しい車に関する書類の手続きの一切を一人の営業マンがやってくれることで購入者(お客様)はなにも心配しなくていいのです。

納車と引き取りもセットでやってくれる

新車が納車されるまでの間はこれまで乗っていた古い愛車に乗るケースが多いですが、自宅まで新車を届けてくれて、そのまま古い車を引き上げてくれます。

お仕事や子育てでなかなかディーラーに足を運べないような忙しい人たちにとって、ディーラーの営業マンは、まるで「召使い」のように動いてくれるのです。

ディーラーなら個人情報もしっかり処分してくれる

何年間も使ってきた車には、その人の個人情報が残っていることもあります。

たとえばシートの下側に領収書がはさまっていたり、車検証をいれていたケースの中にこれまでのメンテナンスに関する伝票や記録簿などもそのままだったりします。

ディーラーの営業マンはそこらへんも「安心しください。個人情報は処分しておきます」という感じで任せることができます。

下取りした愛車の行方も気にならない?

ディーラーの場合、下取りした車はオークションに出品したり、自社で中古車として販売することもあります。

どちらにせよ、あやしい業者に売り渡したりすることもなく、元のオーナーにとっては自分の愛車の行方が気にならないような配慮もしてくれます。

仮にほかのお客様に中古車として販売するときにも、かならずナンバープレートは変更しますし、旧オーナーの痕跡も残らないように室内清掃などもしっかりとしています。

もちろん買取した車の名義変更も即座にしてくれるので、4月になって間違って自動車税の請求が来てしまったというミスもありません。

もちろんディーラー以外でもそこらへんは中古車販売業者としては常識なのですが、なかにはいいかげんな仕事をしている中古車業者もいます。

廃車処分も確実にやってくれる

車を廃車にしてもらうときも、ディーラーなら一定期間はバックヤードなどに保管していますが、保管場所をつねに確保しないといけないので、いつまでも放置するようなこともありません。

ディーラーは会社として組織化しているので、車の抹消に関することを担当する部署や担当者が最後までしっかりと手続きを進めてくれます。

下取り額がそのまま新車の購入金額にスライドできる

新車の購入と車の下取りをセットで行えば、査定した下取り金額をそのまま新車の購入資金として溶け込ませることができます。

そのため、新車の頭金がほとんど用意できないようなケースでも、車の下取り額を頭金にすることができ、オートローンの審査を通すときも「頭金」として書き込むことができます。

車屋サボカジ
サボさん

ただし、デメリットもあって、ディーラーでそのまま下取りに出すと、買取査定の額がかなり安いことがほとんどなんですよね・・・。

ディーラーの下取り査定はかなり安い

ディーラーの営業マンは査定のプロではない

ディーラーの営業さんは「車を売る」ということが至上命題なので、車を多く売ることや商談を早く進めることにもっとも注力しています。

そのためには下取りする車の査定額のリサーチなどはけっこう適当なことも多く、ネットオークションの相場と現車の外回りだけざっとチェックして終わり、みたいなこともあります。

とくに年式が10年以上経過しているような車の下取り査定なんかはめちゃくちゃいい加減なことも多々あります。

なぜなら、ディーラーは下取りした車から収益を出そうという気があまりないからです。

とにかく営業マンとしての自分の実績は、新車を何台売ったのか、販売した車の売上額はいくらなのか、そこにフォーカスして仕事をしています。

つまり、下取り査定なんかに時間を取られても自分の仕事に対するポイントにはならないことがほとんどなのです。

 

車屋サボカジ
サボさん

ディーラーの営業さんって、売買契約を進めるまではめちゃくちゃスピーディーに動いてくれます。

でも、下取りの査定額もやたら早く出すことが多くて、ちゃんと調べてるの?って思うこともよくあります。

まぁ営業さんにもよるかもしれませんけど。

トヨタディーラーでもトヨタ車の下取りが安い?!

ユーザーさんの中には、同じメーカーの車を売るほうがいい査定額になりやすいと考えている方も多いのではないでしょうか。

たとえば、トヨタのプリウスはトヨタ車を扱っているディーラーで下取りしてもらえば下取り額はほかのメーカーのディーラーよりも下取り額が高い、といった感じです。

安い下取り額しか出さないディーラーもある

これはディーラーだけではありませんが、下取りした車を中古車として販売する販路が多いお店なら下取り額も頑張ってくれることがあります。

とくにディーラーの中でもここらへんの事情はいろいろで、同列会社のなかにいろんなメーカーの車を販売している中古車センターみたいなお店があれば期待ができます。

逆をいえば、新車を売ることに特化しているようなディーラーだけを運営している会社なら、下取りした車はさっさと処分してしまいたいはずです。

そんなところに車を下取りに出してしまえば、その車の平均買取価格よりも、かなり低い査定額しか出してくれません。

つまり、トヨタ車だけを販売しているディーラーでも、下取りした車を販売する販路や見込み客を持っていない会社だと、そもそも車を買い取ることにかなり消極的なのです。

たとえ同じトヨタ車であっても買い取った車の処分は出入りの業者さんに丸投げしてしまうようなディーラーもわりとあります。

 

車屋サボカジ
サボさん

ようは新車さえ売れればそれで充分収益が出せるわけで、ディーラーじゃない販売店に勤務する僕としては「ディーラーってどんだけ安く新車を仕入れてるんだよ」って思うこともあります。

ヴェルファイアの査定額に20万円以上の差が出る

これもざらにあるケースですが、トヨタディーラーに新車を注文し、その流れでそれまで乗っていた5年落ちのヴェルファイアを下取り査定してもらった時の話です。

「思ったより安いな」と下取り価格に不満を感じたユーザーさんが近所にある買い取り専門店に行って査定を依頼したら、いきなり20万円も高い買い取り額を提示されたとのこと。

おそらくですが、ヴェルファイアのような人気車なら、複数の買取店を回っていけば、20万円どころか40万円近い査定額のアップができたと思います。

僕自身も新車の商談をすることがあるのでわかりますが、買い替えをするときのユーザーさんって、購入する新車の値引きにばかり目がいってしまうようです。

というか、やり手の営業マンなら下取りする車の価値にユーザーさんが気づかないようなトークをしている節もあります。

 

車屋サボカジ
サボさん

僕も厳しそうな商談のときには、収益を出すための手段として新車の値引きを多めにしつつ、下取りする車の査定は「しれっと」安めの価格を提示することもあります。

「廃車しかない」と言われた車が高額買取りされたケース

車の下取り査定を依頼するときに、「この車、古いし距離も多いから値段はつかないですよねぇ・・。」などと自分で切り出してしまうユーザーさんもいます。

それにかぶせるようにディーラーの営業マンは「はい・・これは厳しいので値段はつかないです・」とろくに査定もしないままで車を廃車として引き取ってしまうこともあります。

この場合、たんにその営業マンが知識不足なだけということもありますが、ベテランの営業マンなら、同業者や買い取り業者から、その車の「隠れた価値」に気づいていることもあります。

トヨタのヴィッツがトヨタディーラーで5,000円・・・

実際に僕が担当した販売案件ですが、お客様は10年落ちくらいのトヨタ・ヴィッツに乗っていて、トヨタ系ディーラーでの下取り査定額が当時で5,000円でした。

もうこの金額は「ゼロ円じゃないです。色はつけました」みたいな金額ですよね。

別に5,000円の下取り額がダメなわけじゃなくて、ホントに5,000円が妥当だと思う車もあります。

で、そのヴィッツに僕が付けた下取り額は50,000円でした。

なぜ10倍の買い取り額を提示したのかですが、一つ目はそのヴィッツを乗り換えとセットにすることで新車の販売も取り込むことができるからです。

そのお客様はディーラーが付けたヴィッツの買い取り額にかなり不満そうでしたし、そのお店での新車の商談もストップさせてほかの販売店をまわることにしたようです。

その流れで僕の整備工場に相談にこられ、いつも車検などで担当する僕に商談を持ち掛けてくださったのです。

もう一つ、ヴィッツを高めに買うことにした理由は、別のお客様から「子供が免許を取ったから練習用の安い中古車を探している」という問い合わせをいただいていたからでした。

つまり、すでに購入者さんがいる状態で、ドンピシャな下取り車があらわれたわけで、僕としては「在庫期間がゼロ」という、素晴らしい流れの販売ができたのです。

50,000円で買い取ったヴィッツを車両価格100,000円、それに車検や整備を加えて総額で250,000円で販売、みたいなイメージです。

これも下取りした車の販路がすでにあったからこそ、ディーラーよりも高い買い取り額を即座に出すことができた事例といえます。

ボロボロの軽トラックが驚きの高価買取に・・?

ダイハツの軽トラックをダイハツの正規ディーラーで下取り査定に出したところ、「1万円です」とにべもなく言われたケースがありました。

ところが、実際に当店で買い取ってオークションに出品してみたら、25万円くらいだったかな?値段がついたことがあります。

海外では日本の軽トラックはとても重宝されていて、狭い場所での取り回しがいい軽トラックは下手をすると2tトラックよりも便利なことがあります。

とくに発展途上国では道路の整備も十分でないので狭い山道をぎりぎりで抜けていくような地域も多いです。

しかも日本の車検制度のおかげで日本から輸入した車はどれも状態がよく、品質にバラつきがないということもあって、日本車というだけで高値になるのです。

おそらくダイハツディーラーの営業さんは、このボロボロの軽トラックがそこまで高値で取引されていたことを知らなかったのでしょう。

仮に知っていたとしても、ディーラーではオークションに出品するような時間も人員もいなかったのかもしれません。

 

ディーラーに下取りに出すのはデメリットが多い?

車を高く売るならディーラー下取りは最悪かも

とにかく1,000円でも高く車を売りたいと考えるなら、ディーラーに車を下取りに出すのはやめたほうがいいです。

さきほどの5,000円のヴィッツが50,000円になったケースなんかは本当に多くて、軽自動車だからとか、コンパクトカーだからといって甘く見ないほうがいいです。

「もしかしたら?」とか「念のため」という気持ちでいいので、買取店など別のお店で査定をしてもらうことをおすすめします。

 

車屋サボカジ
サボさん

ディーラーで「1万円」だった車が

買取店で「8万円」の査定額が出たなんてことはよくある話です。

ディーラーの下取り額が安い理由とは

これまでのお話をまとめると

・ディーラーの営業マンは、車の査定知識はあまり広くない

・ディーラーでは、新車を販売することに最も力を入れている

・ディーラーの営業マンは、下取りした車の処分に時間を割きたくない

・ディーラーは、下取りした車を再販する販路をあまり持っていない

・ディーラーでは、同じメーカーの車でも安い下取り額を出すことが多い

つまり、ディーラーで車の下取りをしてしまうと、かなり高い確率で最安値で愛車を売ることになるのです。

 

まとめ

今回は、ディーラーで車の下取りをするメリットとデメリットについてお話をしてきました。

ディーラー下取りはとにかく楽ちん

ディーラーの営業マンは、新車の商談を早く進めることを重視しています。

そのため、車の下取りや処分についてもために迅速に動いてくるので、忙しいユーザーさんにとっては楽に車の買い替えを進めることができます。

また、新車の購入と車の下取りをディーラーにまとめて依頼することで、新車の納車と下取りの引き取りを同時にやってくれることも可能です。

ディーラーの下取り査定は安すぎる

その一方でデメリットもあり、ディーラーでの下取り査定はとにかく安くなりがちで、買取店との査定額に数十万円もの差がでることもよくあります。

さらに、低年式で走行距離が多い車には査定や相場を調べることもほぼしないままで「値段が付きません」と廃車を勧めてきます。

ですが、ディーラーで値段が付かないと言われた車に買取店では高値が付くということもあり、10万円以上の差が出てしまうこともあります。

ディーラーだけに愛車の査定を任せない

新車の商談では1万円とか5,000円とかの値引きに必死になるユーザーさんが、下取り額に対してはかなり大雑把です。

これでは本当にお得な買い物をしたとはいえませんし、非常に高額に売れる車をゼロ円で渡してしまうケースもあります。

査定額は競合相手がいることで上がることが定石なので、ディーラーだけに下取り査定を任せてしまうのは非常にもったいないことなのです。

 

 

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